富士通を中心とした企業連合が、英国の欧州連合(EU)離脱によって煩雑となる英本土とアイルランドの間の物流を支援する英政府のシステムの契約を獲得したことが19日分かった。英BBC放送によると近く稼働し、関連企業は無料で利用できる見通しだという。
英本土と海を隔てている英領北アイルランドに対しては、EU離脱に伴う移行期間の終了後もEUの経済ルールを適用することが離脱協定で定められている。このため英本土から北アイルランドへの物品輸送を管理する新たな仕組みが必要になり、英政府が対応を検討していた。
関係者によると、企業連合は富士通や米コンサルタント大手のマッキンゼー・アンド・カンパニーなどで構成。報道によれば、連合は2年契約を獲得した。政府のシステムへの投資額は最大3億5500万ポンド(約480億円)になるという。(共同)