京丹後に京都最古の遺跡 上野遺跡、3万6千年前の石器群

 ■後期旧石器時代前半、狩猟のキャンプ地か

 京都府埋蔵文化財調査研究センター(向日市寺戸町)は17日、京丹後市の上野遺跡(同市丹後町)の発掘調査で、府最古となる後期旧石器時代前半(約3万6千年前)の石器群が出土したと発表した。同研究センターは「後期旧石器時代前半の石器人の活動が、京都でもあったことを明らかにする大きな成果」としている。

 同遺跡の発掘調査は平成29年から3回実施。2回目の調査で約3万年前の地層から数点の石器が出土したことから、3回目となる今回は石器の出土した地域を中心に調査(令和元年8月~同12月)を進めていた。

 今回の調査では計152点の石器が出土。約3万6千年前のものとされる台形石器などが見つかったことから、後期旧石器時代前半の遺跡と結論付けた。これまで府内最古の遺跡は、後期旧石器時代後半(約2万7千年前)の硲(はざま)遺跡(長岡京市)とされてきた。

 同センターによると、遺跡内には道具の一部として使われた石器が多く、石器を作った形跡があまりないことなどから、同地域が「狩猟の移動にともなう一時的なキャンプ地だった」と推測されるという。

 石器の中には島根県の隠岐諸島産の黒曜石も含まれており、同センター参事の中川和哉さん(59)は「旧石器人が海を挟んで、広範囲に交流していた可能性もある」としている。

 今回出土した石器は18~22日の午前9時半~午後4時、丹後古代の里資料館(京丹後市丹後町)で展示される。問い合わせは同館(0772・75・2431)。

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