新型コロナ 外国人の感染増加 栃木県、大使館通じ注意喚起へ - 産経ニュース

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新型コロナ 外国人の感染増加 栃木県、大使館通じ注意喚起へ

 栃木県は18日、新型コロナウイルスへの感染が県内で判明した人のうち、外国人の割合が拡大していると明らかにした。直近1カ月(8月18日~9月17日)では97人中61人と、60%を上回った。県は今後、各国大使館などに働きかけて注意喚起の強化を図る。

 福田富一知事は「(外国人への)情報発信が足らなかった面もある」と記者会見で述べ、差別意識や偏見を持たないよう県民に呼びかけた。

 6月27日以降の県内の陽性者は309人。このうち外国人は102人で、その6割が直近1カ月に集中している。佐野市でのホームパーティー参加者を中心とするクラスター(感染者集団)が発生しており、その影響が大きいとみられる。

 県の人口約194万人のうち、外国人は約4万3千人(昨年末時点)。人口割合に比べ、外国人の陽性者数の多さが目立つ。

 その理由に関し県は、感染拡大などの最新情報が言語の問題で十分伝わっていない恐れがあると判断。従来の多言語での電話相談や外国人コミュニティーの中心人物への情報提供に加え、大使館や領事館へも注意を要請することにした。

 陽性者の属性の特定は差別や偏見を招きかねず、県が外国人陽性者数を発表したのは今回が初めて。県市長会と県町村会が今月15日、「正確な情報を得られず、迅速な対応が難しい事案が起きている」と県に善処を求めたことや、群馬県が17日、外国人陽性者の急増を明かしたことが、今回の発表を後押ししたとみられる。(山沢義徳)