拉致、菅政権で解決を 市川さん兄、鹿児島で講演 - 産経ニュース

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拉致、菅政権で解決を 市川さん兄、鹿児島で講演

国分中央高で講演する市川健一さん(左)と妻の龍子さん
国分中央高で講演する市川健一さん(左)と妻の龍子さん

 鹿児島県で北朝鮮に拉致された市川修一さん=失踪当時(23)=の兄、健一さん(75)が17日、霧島市の国分中央高で講演し「拉致問題を身近な問題として捉えて」と訴えた。菅義偉新政権には「一刻も早い解決を」と注文した。

 講演には全校生徒ら800人が参加。健一さんは、菅首相や拉致問題担当相兼務の加藤勝信官房長官が拉致問題に長く取り組んでいることから期待を示す一方で「安倍晋三政権で解決すると言われていたのに」と無念さをにじませた。「一番恐れているのは風化していくことだ」とも述べた。

 健一さんの妻、龍子さん(74)も登壇し「子供が誘拐されて放っておく親がどこにいるのか。自分の家族が拉致されたらと思い、皆でふるさとに帰そうとしてもらうことが大切」と理解を求めた。

 講演に先立ち横田めぐみさん=同(13)=の拉致事件を取り上げたアニメ「めぐみ」も上映。健一さんは新型コロナウイルス禍で講演や署名活動を自粛してきたが、若い世代に知ってもらいたいとの思いから再開した。

 市川さんは昭和53年8月12日、日置市の吹上浜海岸に増元るみ子さん=同(24)=と夕日を見に行き、消息を絶った。