エンタメよもやま話

BTS全米1位、嵐も追随する快挙の意外な内幕

全編英語で歌った新曲「Dynamite(ダイナマイト)」が、韓国人アーティストとして初めて1位を獲得した韓国の男性7人組グループ「BTS(防弾少年団)」=1月、ソウル市内(聯合=共同)
全編英語で歌った新曲「Dynamite(ダイナマイト)」が、韓国人アーティストとして初めて1位を獲得した韓国の男性7人組グループ「BTS(防弾少年団)」=1月、ソウル市内(聯合=共同)

 さて、今週ご紹介するエンターテインメントは、エンタメの王道、ヒット曲のお話です。

 日常生活の多くの時間をFMラジオを聴いて過ごしている記者ですが、最近、驚いたのは、韓国の男性7人組グループ「BTS(防弾少年団)」の新曲「Dynamite(ダイナマイト)」です。

 8月21日に配信シングルとして発売されたのですが、初めて全編英語の歌詞に挑んだこともあってか、どう聞いてもK-POP(韓国のポップスやロックといった大衆音楽)には聞こえない、というか、従来のK-POPのヒット曲のクオリティを遥(はる)かに凌駕(りょうが)しています。コモドアーズやクール&ザ・ギャングといった米黒人ソウル/ファンクバンドの数々のヒット曲に代表される、1970年代~80年代の欧米のディスコ・サウンドを忠実に踏襲(とうしゅう)し、今風にブラッシュ・アップした見事な1曲。最初聴いた時、一瞬「マルーン5(米大物バンド)の新曲かいな」と真面目に思ったほどでした。

 そして、楽曲の図抜けた出来栄えを象徴するかのように、米ビルボードの8月31日付けのシングルチャートで、韓国人アーティストとして初めて1位を獲得する快挙を成し遂げました。アジア人としては、坂本九さんが歌った「SUKIYAKI(上を向いて歩こう、1963年)」以来、57年ぶりの大記録です。

 2013年にデビューしたBTSはこれまで、今年7月発売の最新作「MAP OF THE SOUL:7~THE JOURNEY~」を含め、4作のオリジナルアルバムを発売していますが、米ビルボードのアルバムチャートでは、うち3作が1位を記録。シングルチャートでは3月発売の「On(オン)」の4位が最高位でした。

 そんな彼らの新曲「ダイナマイト」ですが、実は作詞作曲を担当したのは韓国人ではなく、英国人のほぼ無名のソングライターコンビとあって、欧米ではいま、この2人に大きな注目が集まっているのです。今週の本コラムでは、日本ではあまり報じられていない今回のBTSの快挙と、K-POP勢の快進撃の内幕についてご説明いたします。

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 「ダイナマイト」の快挙について、多くの欧米メディアはそのヒットぶりに加え、裏方であるこの2人について詳細に報じています。8月21日付の米CNNや同月26日付の米誌ローリング・ストーン(いずれも電子版)などによると、曲作りの中心を担ったのは、英ロンドン出身のシンガー・ソングライター兼音楽プロデューサーのデビッド・スチュワートさんで、同じロンドン出身の相棒的な立場の女性ミュージシャン兼ソングライター、ジェシカ・アゴンバーさんと2人で「ダイナマイト」を書き上げたといいます。

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