蜂蜜で広がる清瀬の魅力 市役所産使いジェラートに

 ■地元企業製造、高島屋オンラインで限定販売

 清瀬市役所の屋上で作られた蜂蜜を使い、地元企業が製造したジェラート「はちみつチーズジェラート」が23日から、高島屋オンラインストアで限定販売される。8月から店舗などで限定販売されてきたが、納入日に即日完売するなど地元住民を中心に好評だ。ジェラートを食べて同市に関心を持った購入者も多く、地元住民らに愛される蜂蜜を通じて街の魅力が広がっている。(鈴木美帆)

 生まれも育ちも同市の藤巻貴宣社長(48)が営むジェラートルが、市の養蜂事業「東京清瀬市みつばちプロジェクト」で採れた蜂蜜を使い、商品を監修した。8月下旬に同社が運営するジェラテリア・パンチェーラ新宿高島屋店(渋谷区)で販売。9月1日から同市と東久留米市内のセブンイレブン計15店舗で販売したところ、6日間に3回あった納品日当日にそれぞれほぼ完売し、計3120個が売れたという。

 清瀬市の蜂蜜は桜の木などを蜜源としているため、「クセがなく、さっぱりとした味わい」が特徴と藤巻さん。万人受けするチーズとの組み合わせを考案したが、互いの味を生かす配合バランスが難しく、通常よりも多い10回の試作を経て完成した。ポイントは、職人らの手作業で表面にトッピングされた蜂蜜。量に限りのある貴重な蜂蜜をふんだんに使い、「蜂蜜をふわっと感じられる」と一手間加えた一品に自信を持つ。

 同プロジェクトは、平成26年に花のある街づくり事業の拡充などを目的に、養蜂経験のない総務課職員4人が独学で開始した。マドレーヌやカステラ、保湿剤など地元企業による商品化がされてきたが、今回のジェラートは「問い合わせが殺到している」と立ち上げから尽力する同課営繕係の海老沢雄一係長。

 藤巻さんも、ジェラートを知った同級生から久々に連絡がきたり、商品を探し求めたという声を聞いたりと「びっくりした」という。百貨店での店頭販売では、同市について興味を示す人も多かったという。

 同市はニンジンの生産量が都内最大など農業が盛んで、農薬に弱いミツバチが元気に飛び回ることは「農業が健全に営まれている証拠で誇りが持てる」と海老沢さん。蜂蜜を通じて「生き物や自然の大切さを考えてほしい」と話す。

 今年の採蜜量は79キロで終了。蜂蜜の都合がついたことから、10月6日から再び同市内などのセブンイレブンで販売を予定している。藤巻さんは「ジェラートを通じてさらに清瀬市を発信したい」と、地域貢献への思いを込めている。

 「はちみつチーズジェラート」6個セット(税込み3980円)は、高島屋オンラインストアで23日午前10時から、80セット限定で販売される。

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