国賠訴訟、再審認めず確定 横浜事件で最高裁

最高裁判所=東京都千代田区(伴龍二撮影)
最高裁判所=東京都千代田区(伴龍二撮影)

 戦時下最大の言論弾圧とされる横浜事件の刑事裁判で免訴となった元被告の遺族による国家賠償請求訴訟の再審請求で、最高裁第3小法廷(宮崎裕子裁判長)は、遺族の抗告を棄却する決定をした。4日付。再審を認めなかった東京高裁の判断が確定した。

 国賠訴訟で高裁は平成30年10月、遺族の請求を退けた。弁護団の手続きミスで上告できず、判決が確定。遺族の再審請求に対し、高裁は今年2月に棄却する決定をした。

 元被告は戦時中、共産党の再建を図った疑いで神奈川県の特高警察から激しい拷問を受け、昭和20年に治安維持法違反で有罪となった。平成17年に刑事裁判の再審開始が決まり、治安維持法の廃止を理由に有罪、無罪の判断をせずに審理を打ち切る免訴判決が20年に確定した。

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