【鬼筆のスポ魂】V9川上氏に並んだ巨人・原監督、球団の全権委任が奏功 植村徹也(1/2ページ) - 産経ニュース

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V9川上氏に並んだ巨人・原監督、球団の全権委任が奏功 植村徹也

監督通算1066勝を達成し、ポーズをとる巨人・原辰徳監督(撮影・福島範和)
監督通算1066勝を達成し、ポーズをとる巨人・原辰徳監督(撮影・福島範和)

 紆余曲折の結果、監督に編成権など全てを預けたことが、チームを好転させた。2018年10月23日に事実上のGM(ゼネラルマネジャー)監督として3度目の監督復帰を果たした巨人・原辰徳監督(62)は戦力編成やチーム運営など全てを辰徳の目線で進め、就任2年目にして大きな果実を得ようとしている。

 セ・リーグは120試合制のペナントレースの折り返しを過ぎた段階で、巨人が2位以下を大きく引き離して独走。2年連続のリーグ制覇に視界は良好だ。チームを率いる原監督は9日の中日戦(ナゴヤドーム)で勝利し、監督通算14年目でV9監督の川上哲治氏に並ぶ球団史上最多タイの通算1066勝目を挙げた。

 「本当にまだ戦い半ばという中で、なかなか言葉が出てこない。今はまだ突っ走っている。感慨に浸る余裕はないし、その気持ちは明日も変わりません」と原監督は語っていたが、85年目のシーズンを迎えた巨人の長い球団史上、歴代12人(全てOB)の監督の中で他の11人と原監督の立場は全く違っている。18年10月23日の監督就任会見。「チームが勝つこと。これが最大の目標であり目的。日本一を目指して戦っていきたい」と意気込む指揮官に対して山口寿一オーナーは驚くべき発言を行った。

 「フロントの編成権に関しても監督の意向を完全に尊重しようと思っている。チームについて監督に全てをお任せする」

 つまりドラフト指名選手の選択や外国人選手の獲得、トレード、フリーエージェント(FA)などの補強面のみならず、チーム運営の全てを現場の監督に委ねる考えを示した。全権を託された原監督は今季中に3件の交換トレードを成立。楽天から獲得したゼラス・ウィーラー選手と高梨雄平投手は活躍し、かつてセーブ王に輝いた沢村拓一投手をロッテに放出したことも衝撃的だ。