「もう行かない」チケット不正転売した「嵐」ファンの後悔

 好きなアイドルに近づきたい。そんな純粋な思いの裏側で、ルール違反をもいとわなくなった。

 法廷には、北海道から証人として駆け付けた父親の姿があった。「転売は知らなかった。コミュニケーションが不足していた。申し訳ない」。深々と頭を下げた。

 大阪地裁の栗原保裁判官は判決でこう指弾した。「興行主の努力を無にする犯行」。女に言い渡されたのは、懲役1年6月、執行猶予3年、罰金30万円、偽造身分証明書の没収(求刑懲役2年など)の有罪判決だった。

 「(摘発がなければ)ずっとやり続けてしまっていた」。公判で反省の弁を述べた女。更生を誓うとともに、嵐の公演には「もう行かない」と話した。

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