この橋の銘板は取り外されたが、島ノ関駅構内の橋の銘板は取り付けられたままで、文字は読めないが、ホームから確認できる。
三井寺駅では坂本比叡山口方面のホームの下に注目だ。よく見ると階段のような物が残っている。これはかつてドアの高さが違う車両が走っていた名残。2年、現在の坂本比叡山口-石山寺が全通した際、三井寺を境に坂本比叡山口方面はドアが高い位置にある車両、石山寺方面は路面電車タイプの低床車が走り、乗り換えが必要だった。
6年に直通運転が始まった後、両方が止まれるよう、各駅に高低差のあるホームを設置し、階段で高さの違うホームをつないだ。
そのほか、石場駅、島ノ関駅付近には、線路がかつて琵琶湖岸沿いを走っていたことを示す石積みを見ることができる。何気ない風景の中を走る石山坂本線。歴史の「証言者」はあちこちに残っている。