昨年9月の台風15号で大きな被害を受けた千葉県は8日、被害発生から1年となり復旧に関する本部会議を県庁で開催した。復旧指針を更新し、被災した農家や住宅再建への支援を継続すると決めた。県によると、資材不足の影響で農業施設の復旧は5割程度にとどまっており、業界団体に資材の円滑な供給などを呼び掛ける。
台風15号による強風でビニールハウスなどが多数倒壊し、県内の農業被害の総額は約664億円に上った。7月末時点で復旧を支援する国や県の補助金の受給が決まった約7600件のうち、工事が完了したのは約半数の約3700件だった。
県は、ハウス修理の需要が大幅に増えて資材が不足したほか、新型コロナウイルスの感染拡大で作業員の移動が制限されたことが原因としている。