【「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記】小幡の活躍手放しで喜ぶ前に、時代遅れ「鳴尾浜問題」解決を(3/5ページ) - 産経ニュース

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「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記

小幡の活躍手放しで喜ぶ前に、時代遅れ「鳴尾浜問題」解決を

 そして、それを肌感覚で知っている男が9月2日には炎天下の鳴尾浜でげきを飛ばしていました。前日に今季限りでの現役引退会見を行った藤川球児投手(40)がグラウンドに立ち、2軍ナインにラストメッセージを伝えていました。強烈な叱咤(しった)激励でしたね。

 「甘い言葉をかける人ほど信用できない。厳しいもの。その厳しさをバネに戦ってきた」とまなじりを決した球児の気迫…。聞いていた平田2軍監督は「足りないものがあるからファームにいるんでね。優しい言葉なんかかけてない。すごく球児の生き方、やってきたことが響いた」と話しています。プロ22年の起伏にとんだ野球人生から飛ばした檄。それは、現状に甘んじていつまでも2軍のグラウンドにいてはいけないぞ-という球児の魂の言葉だったでしょう。

 小幡の出現はチームに勢いを与えました。これから先も第二、第三の小幡が鳴尾浜から育ってくればシメたものです。藤川球児も2軍でもがいている選手たちの中から一人でも多く、サクセスストーリーを描く選手が出てきてほしい一心だろうと思います。それが阪神を強くする最大にして最高の道程だと分かっているからですね。

もはや時代遅れに

 では、そうだとすれば阪神球団にも決断してほしい問題があります。それは2軍の選手たちの練習環境ですね。現在の阪神2軍の本拠地球場および練習場は西宮市鳴尾浜に1994年10月に完工した「タイガーデン」ですね。われわれは「鳴尾浜球場」と呼んでいますが、ここには両翼96メートル、中堅120メートルの球場と合宿所に隣接する打撃マシンが2台ぐらい入る、小さな室内練習場があります。タイガーデンができた当時は、三好球団社長の肝いりの施設として大きな話題となりました。