【「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記】小幡の活躍手放しで喜ぶ前に、時代遅れ「鳴尾浜問題」解決を(2/5ページ) - 産経ニュース

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「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記

小幡の活躍手放しで喜ぶ前に、時代遅れ「鳴尾浜問題」解決を

 あれからわずか2週間…。今では3試合連続完封負けなど、遠い昔話のような気がしてきます。

 では、暗黒の再現から、どうしてここまで逆襲に転ずることができたのか…。それにはさまざまな理由はあるでしょうが、見逃せないのがラッキーボーイの出現です。転機となった8月21日にまさに1軍昇格した小幡の存在ですね。若武者が1軍戦力となり、二塁のポジションを獲ったと同時に阪神は各駅停車から特急に変身したのです。

異次元のパワー加える

 小幡は4日の巨人戦でも結果的に決勝点となる左前の適時打を放つなど4打数2安打。阪神の10代野手が巨人戦で安打を放つのは1991年(平成3年)9月10日(東京D)の新庄剛志以来、なんと29年ぶりというのですから、もう歴史的快挙です。ここまで1軍の成績は11試合に出場して30打数6安打3打点。まだまだ打ちまくっている…というわけではありませんが、二塁での安定した守備や常に前向きな走塁など存在感は光っていますね。

 同期には巨人・戸郷投手や中日・根尾、広島・小園やロッテ・藤原らすごいメンバーがそろっています。2018年のドラフト2位指名で宮崎・延岡学園高から入団した小幡は同期への強烈なライバル意識を隠そうともせず、プロ2年目で2軍からはい上がってきたのです。2年目の今季、2軍ではウエスタン・リーグ31試合に出場し、リーグトップの8盗塁を決め、打率は2割7分7厘でした。

 若い選手の勢いはチームを活性化させます。しかも鳴尾浜からはい上がってきた新戦力は、トレードやフリーエージェント(FA)補強などで獲得した選手のもたらすパワーとは異次元のパワーをグラウンドに与えます。改めて生え抜きの若手が台頭する意味合いを感じさせてくれました。