土砂崩れなどで44人が犠牲になった北海道地震から2年となった6日、最大震度7を観測し、37人が亡くなった厚真町では宮坂尚市朗町長や町職員らが、地震後に避難所となった町総合福祉センターで正午のサイレンに合わせ黙とう、犠牲者に静かな祈りをささげる。参列者らは目を閉じて追悼し、次々に献花。
地震発生時刻の午前3時7分ごろには、町職員ら約100人が町役場前でキャンドルの火をともして黙とうした。 大きな土砂崩れがあった吉野地区の献花台では家族や知人を亡くした人らが花を手向け、思いをはせた。犠牲になった中田朗さん=当時(60)=の妹規子さん(42)は「しばらく考えないようにしていたが、ここに来ると思い出す。厳しい兄だったが、見守ってくれてありがとうと声を掛けた」と涙をぬぐった。 今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、5、6日の追悼行事は規模を大幅に縮小した。遺族代表のあいさつなどは行わない。