台湾・国民党、対中融和路線を維持 党大会、衰退に拍車か

台湾最大野党の国民党の全国代表大会で、あいさつする江啓臣主席=6日、台北(共同)
台湾最大野党の国民党の全国代表大会で、あいさつする江啓臣主席=6日、台北(共同)

 台湾の最大野党、中国国民党は6日、台北市で全国代表大会を開催した。中台関係の基盤と同党が位置付けてきた「一つの中国」に基づく中国との「1992年合意」について、中台の連携には有効だとし、合意を基礎に交流を進める対中融和の方針を維持した。

 中国の習近平国家主席が昨年1月に統一圧力を強化して以降、台湾では反中意識が拡大。対中融和を軸としたことで、党の衰退傾向に歯止めがかからなくなる可能性がある。

 江啓臣(こう・けいしん)主席は「両岸(中台)の交流と対話を促進し、戦争に向かう負のスパイラルを正に転換する」と強調した。3月に党トップに就任した江氏は当初、92年合意を「時代遅れ」と指摘し、中台関係の新たな定義付けを試みた。若い世代を中心に期待する声が上がったが、馬英九前総統ら長老が「92年合意は両岸交流の基礎」と従来の主張を展開し、合意の存続を要求していた。(共同)