パラ公式戦再開、選手守るコロナ対策徹底

無観客で開催された日本パラ陸上選手権の男子5000メートル(車いすT54)で力走する樋口政幸=5日、埼玉県の熊谷スポーツ文化公園陸上競技場
無観客で開催された日本パラ陸上選手権の男子5000メートル(車いすT54)で力走する樋口政幸=5日、埼玉県の熊谷スポーツ文化公園陸上競技場

 新型コロナウイルスの影響で延期となっていた日本パラ陸上選手権が5日、東京パラリンピック代表に内定しているトップ選手も多数参加し、埼玉県の熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で開幕した。全競技で開催が見送られてきたパラスポーツの公式大会が再開するのは約半年ぶり。感染リスクの高い障害者選手を守るため、徹底したコロナ対策が施された。

 選手一人一人に携帯用の消毒液を配り、あらゆるものを手で触ることで周囲を確認する視覚障害選手らに頻繁な利用を呼び掛けた。誘導などで選手と接する競技役員は全員が飛沫(ひまつ)防止のフェースシールドを着用した。無観客開催で、スポンサーなどのVIP客を最少人数に抑え、選手の家族も入場を認めなかった。

 主催の日本パラ陸上競技連盟がコロナ対策に予算を割いたための影響も。インターネットを使用したライブ中継を行ったが、2日間開催の大会ながら初日限定の配信となった。

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