上司から侮辱、元隊員提訴 退職時に中傷する「賞状」

 航空自衛隊を辞めると申し出た後、上司から繰り返し侮辱を受け、中傷する内容の「賞状」を送別会で渡されるなど、精神的苦痛を受けたとして、元隊員の男性が国に165万円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴したことが3日、分かった。第1回口頭弁論がこの日あり、国側は請求棄却を求めた。

 訴状によると、男性は平成26年7月、西部航空警戒管制団第13警戒群(宮崎県)に配属。28年夏ごろ、上司の小隊長に退職を申し出ると、無視されるようになり、有給休暇の取得希望にも暴言を吐かれたとしている。

 小隊長は29年3月、男性の送別会で「突然よく分からない発言をし、混乱と不安を招く」などと記した賞状を他の隊員の前で読み上げ、人格権を侵害したと主張している。

 男性の代理人弁護士によると、男性は退職後、一連の被害を国側に通知。国側は今年4月、「パワハラの事実は確認できない」と回答した。