新党合流に不参加20人規模 新「国民民主」改憲など独自色

会見で記者団の質問に答える国民民主党・玉木雄一郎代表=2日午後、東京・永田町の国民民主党本部(春名中撮影)
会見で記者団の質問に答える国民民主党・玉木雄一郎代表=2日午後、東京・永田町の国民民主党本部(春名中撮影)

 立憲民主党と国民民主党などは3日、15日に立ち上げる合流新党への参加を締め切った。合流新党には両党議員ら140人以上が集結する一方、政策面の不一致などから国民の玉木雄一郎代表や民間労組出身議員ら約20人は不参加を決めた。玉木氏らは国民の「分党」後、綱領・政策を受け継ぐ新「国民民主党」を設立する方針だ。

 合流によって旧民進党が分裂した平成29年の衆院選以来、約3年ぶりに旧民主・民進党勢力が結集する。代表就任が確実視される立民の枝野幸男代表は「10月25日といわれる解散・総選挙で政治状況を転換させたい」と政権交代への意欲をみなぎらせる。立民、国民と2つの衆院無所属議員グループは4日に幹部会合を開き、合流新党への参加人数を公表する予定だ。

 枝野氏が「政権を担う固まり」と評する合流新党だが、船出から暗雲が漂う。不参加議員が当初の想定以上に膨らんだためだ。

 合流新党の綱領案では国民が目指す「改革中道」の文言が削られ、結果的に玉木氏や前原誠司元外相ら保守系議員を「排除」した形となった。不参加議員には共産党と急接近する立民が主導権を握ることへの反発があり、「合流新党は左派色が強すぎて支援者の理解が得られない」(無所属議員)との声があがる。

 玉木氏らは、合流新党の結党大会と同じ15日に新「国民」の結党大会を開く方針で、新代表には玉木氏や前原氏らの就任が取り沙汰される。玉木氏は憲法改正や新型インフルエンザ等対策特別措置法の改正などで独自の存在感を発揮したい考えを示す。

 さらに前原氏は日本維新の会との関係を深めている。改憲などで両党が接近し、新「第三極」となれば、合流新党にはむしろ脅威となる。

 一方、合流新党の綱領案に、立民が主張する「原発ゼロ」が明記されたことに反発し、連合傘下の電力総連など6つの産業別労組(産別)出身の国民の議員9人も不参加を決めた。連合は合流新党を支援しているため、支持組織の対応が分かれている。

 迷った末に合流新党への入党届を出した無所属議員は、かつて官公労主体の旧総評系が社会党を、民間労組中心の旧同盟系が民社党を支持したことになぞらえ、こう嘆いた。

 「見事に社会党と民社党に分かれたな。合流は完全に失敗だ」