フランス風刺週刊紙シャルリエブドは2日付の特別号で、かつてイスラム教徒の反発を招き2015年の同紙本社襲撃テロのきっかけとなったイスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を1面に再掲載した。同テロをめぐる公判がパリで2日に始まるのに合わせ、編集長のリス氏は「私たちは(風刺を)放棄しない」と訴えた。
再掲載したのは、デンマーク紙が05年に掲載し、シャルリー・エブドが06年に転載した12の漫画と、テロで殺害された漫画家カビュ氏が1面に描いた風刺画。ムハンマドのターバンの代わりに爆弾が描かれるなどしている。「全てこれだけのためだ」と見出しを付けた。
編集部は紙面で「若いフランス人は、これらの風刺画が再掲載されなければ裁判を理解できないだろう。伝える義務がある」と説明した。(共同)