仏大統領 レバノンに改革断行迫る 指導層に制裁も 

8月31日、レバノン・ベイルートの国際空港でマクロン仏大統領(左)を出迎えるアウン大統領(ロイター)
8月31日、レバノン・ベイルートの国際空港でマクロン仏大統領(左)を出迎えるアウン大統領(ロイター)

 【ベイルート=佐藤貴生】レバノンを訪問中のフランスのマクロン大統領は1日、首都ベイルートで起きた大規模爆発後の復興などのため、10月中旬以降に2度目の国際支援会議を主催する意向を表明した。また、期限を設定してレバノン政界に改革の断行を迫った。

 マクロン氏は米政治専門紙ポリティコ(電子版)のインタビューで、今後3カ月間でレバノンが改革の方向性を示せなければ、国際支援の資金を供与せず、政界の指導層に制裁を科すと述べた。半年から1年以内の選挙実施を含む改革の道筋も提示するよう求めた。

 8月31日にレバノン入りしたマクロン氏は1日、爆発現場などを視察し、アウン大統領やレバノンの有力政治家らと会談。爆発は危険物を放置した政府の機能不全が原因とみられ、被災者らの怒りが増している。

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