「コロナと経済両立を」…「ポスト安倍」に求める声

28日夕に記者会見する安倍晋三首相=首相官邸
28日夕に記者会見する安倍晋三首相=首相官邸

 安倍晋三首相が辞任することで、新型コロナウイルスの感染拡大防止と経済の両立は次のリーダーに委ねられる。辞任表明から一夜明けた29日、京阪神では商業関係者らを中心にコロナや経済対策に「空白」を生まないよう求める声が上がった。

 「新型コロナ禍でホテル業界は大打撃を受けたが『Go To トラベル』のおかげで息を吹き返しつつある」。こう話すのは兵庫県・淡路島や神戸、京都などでホテルグループを運営するホテルニューアワジ(兵庫県洲本市)の木下紘一会長。同グループは新型コロナの影響で利用客が激減したほか、行政の要請で営業自粛も行った。先行きが不安視される中で打ち出されたGo To トラベルキャンペーンが業界の浮揚につながったと実感しているという。木下会長は「成果が出始めている段階での辞任は残念だが、新政権も継続してもらえると信じている」と述べた。

 大阪市天王寺区の会社員の男性(37)も「感染対策を取りながら経済を止めないことは難しかったと思う。倒産した企業もあるが、影響はある程度抑えられたのではないか」と安倍首相のコロナ対策を一定評価。一方、京都市下京区のホステル「WeBase京都」の総支配人、蓑部亜季子さん(41)は「新型コロナ対策ではスピード感やリーダーシップをうまく発揮できない場面もあったのでは」とみる。

 「ポスト安倍」をめぐる動きが活発化する中、コロナ対策と経済の両立が今後どうなるのかは大きく注目される。

 「新型コロナの影響で客が減っている」という京都市右京区の銭湯「旭湯」経営、林勝明さん(59)は「誰が首相になっても政治空白が生まれることなくやってほしい。ワクチンや治療薬が早く見つかることにも期待している」と話し、大阪市中央区の会社員、上田賢太さん(41)は「経済が元通りになるにはまだまだ時間がかかる。誰が首相になるにしても、空白が生じないように対策を続けてほしい」と求めた。

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