神奈川県で新型コロナウイルスの感染者が新たに計75人確認され、28日に各自治体が発表した。病院や高齢者施設関係者の感染が目立った。横須賀市の病院ではクラスター(感染者集団)が再発した。感染者75人のうち半数近い35人は感染経路が不明だった。
発表自治体別の内訳は、横浜市26人▽川崎市19人▽相模原市2人▽横須賀市15人▽藤沢市1人▽茅ケ崎市1人▽その他県域(県が発表)11人-だった。
年代別では、10歳未満4人▽10代5人▽20代19人▽30代9人▽40代8人▽50代12人▽60代7人▽70代4人▽80代6人▽90代1人-で、100歳以上はいなかった。
横浜市では、市立中学に通う10代の女子生徒の感染が判明した。市は、同校を休校としたうえ、同じクラスの生徒や教員など、約35人の検査を進める方針。
また、市内の通所型リハビリテーション施設では、介護職の40代男性の感染が判明。同施設では、これまでに入所者2人が感染しており、感染者は計3人となった。
横須賀市では、市立うわまち病院(同市)で、職員7人と患者4人の計11人の感染が判明した。同病院では、これまでに10人規模のクラスターが発生し、8月21日に収束していた。しかし、26日に新たに看護師の20代男性が陽性となり、市が改めて職員ら約180人に対して検査を実施したところ、同病院で再びクラスターが確認されたという。