乗客からのクレームに悩まされ 保安検査、法制化に期待感

 空港で保安検査を担当する警備会社や検査員は、乗客からのクレームや暴力に発展するケースに悩まされており、検査の法制化が乗客の意識変化を促すと期待感が強い。検査ミスは労働条件の悪さが一因とみられており、検査員のさらなる負担増につながらないよう配慮を求める意見もある。

 「何で出さないといけないんだ」。航空会社の委託で複数の空港で検査を受け持つ警備会社の幹部が明かすのは、昨年起きた検査を拒否する乗客からの暴力被害。検査員が、パソコンを手荷物から出して検査機器を通すよう要請すると背中をたたかれ、怒鳴られたという。

 この幹部は、2001(平成13)年9月の米中枢同時テロ直後は、協力的な乗客が多かったが、近年は拒否感をあらわにする場面が増えたと感じるという。「お願いレベルでは納得してもらえない。法的根拠があると、違ってくるだろう。法制化で乗客の意識が変わってくれれば」と話す。

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