河井夫妻初公判、検察側・弁護側の冒頭陳述要旨

昨年7月の参院選広島選挙区をめぐる買収事件で、公選法違反罪に問われた河井克行、案里両被告の初公判が25日、東京地裁で開かれた。検察側と克行被告の弁護側が行った冒頭陳述の要旨は次の通り。

検察側の冒頭陳述要旨

【選挙情勢など】

昨夏の参院選で自民党本部は現職に加えて案里被告を広島選挙区の公認候補として擁立。克行被告は党広島県連が案里被告を支援しない方針を打ち出したことなどから、選挙情勢は非常に厳しいと予想した。

克行被告は案里被告の選挙運動全般を取り仕切る立場にあり、公選法上の総括主宰者だった。ほとんど接点のなかった者や疎遠だった者にもなりふり構わず、案里被告への投票や投票取りまとめを依頼。報酬として現金を供与することにした。

【議員、首長らへの現金供与】

克行被告は昨年3月下旬~同7月18日ごろ、自ら県議や県内の市町議、首長らを訪問、案里被告にも訪問させるなどして、明示的に、もしくは昨春の統一地方選の陣中見舞いや当選祝いの名目を用いつつ、暗に選挙運動の報酬として44人に対し前後62回にわたり計2140万円を供与した。

現金を受け取った者の一部は応援弁士として投票を呼び掛けたり、選挙カーでの遊説の際に別車両で先導して投票を呼び掛けたりするなどした。

【後援会メンバーらへの現金供与】

克行被告は自身の後援会メンバーも動員。昨年3月29日~同6月28日ごろ、メンバーら50人に対し、前後50回にわたり、選挙運動の報酬として計385万円を供与した。メンバーの多くは投票を呼び掛けたり、有権者に電話で投票を呼び掛けたりするなどした。

河井夫妻は、現金を渡した者に領収書の作成や交付を求めることはなかった。党への支援や、克行被告への支援を依頼することもなかった。

【事務所スタッフへの現金供与】

克行被告は昨年4月22日~同8月1日ごろ、スタッフ6人に前後16回にわたり、選挙運動の報酬として計約376万円を供与した。

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