米中貿易協定めぐり閣僚級会談「進展があった」

 【ワシントン=塩原永久】米通商代表部(USTR)は24日、中国との貿易協定の進捗(しんちょく)状況を点検する米中閣僚級会談を同日開いたと発表した。米中双方が「進展があった」と確認した。当初は15日前後に実施する予定だったが、新型コロナウイルスをめぐる中国の対応に不信を募らせたトランプ米大統領が延期を指示し、開催が遅れていた。

 USTRは声明で「双方が協定の成功を確実にするよう取り組むことを確認した」と明らかにした。中国による知的財産権保護などの構造改革についても進展があったとしている。

 米国産農産物などの輸入を大幅に増やす中国の公約については「順守するために必要な今後の対応について話し合った」とした。

 米国側からUSTRのライトハイザー代表とムニューシン財務長官が参加。中国は劉鶴副首相が出席し、電話で会談した。

 2月に発効した「第1段階」貿易協定は、半年後ごとに閣僚が定期会談し、履行状況を確認する仕組みを設けていた。

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