河井夫妻、初公判詳報

(5完)現金受領側不起訴は「違法な司法取引」 弁護側が批判

初公判で無罪を主張する河井克行被告と、妻の案里被告(イラスト・勝山展年)
初公判で無罪を主張する河井克行被告と、妻の案里被告(イラスト・勝山展年)

《昨年7月の参院選広島選挙区をめぐる買収事件で、地元議員や首長ら100人に票の取りまとめを依頼し報酬に現金を渡したとして、公選法違反の罪に問われた前法相で衆院議員、河井克行被告(57)=広島3区=と妻で参院議員、案里被告(46)=広島選挙区=の初公判は休廷を挟んで午後の審理に入る》

《午後1時10分すぎ、法廷へ克行被告が先に入り、続いて案里被告が入廷。克行氏は裁判長と検察側の席へ一礼し、着席した。裁判長が審理再開を告げ、弁護側の冒頭陳述が始まった》

弁護人「公訴提起は公訴権の乱用であり、速やかに公訴棄却を求める」

《冒頭、弁護人が改めて公訴棄却を求めた。その上で、検察が現金を受け取った地方議員らを起訴していないことを挙げた》

《この点について、弁護人は、他人の犯罪を明かす見返りに、自身の求刑を軽減してもらったり、起訴を見送ってもらったりする「司法取引」があったのではないかと指摘した》

弁護人「実際に(現金の供与を受けたとされる人物らは)1人も立件、起訴されていない。告発も不受理とされたことなどからも明らかだ」

《弁護人によると、司法取引は法で定められているが、その対象には公職選挙法違反罪が除外されているという》

弁護人「いわゆる『裏取引』として極めて違法性の高い捜査手法だ」

《克行被告は弁護人から手渡された資料に目を通し落ち着いた様子をみせる。案里被告はぼんやりと床を見つめている》

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