「300万円」言及に注目 IR汚職・贈賄側あす初公判 収賄側・秋元司容疑者の公判見通せず - 産経ニュース

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「300万円」言及に注目 IR汚職・贈賄側あす初公判 収賄側・秋元司容疑者の公判見通せず

家宅捜索を終え、衆院議員秋元司容疑者の事務所を出る東京地検特捜部の係官=20日午後、東京都江東区(桐山弘太撮影)
家宅捜索を終え、衆院議員秋元司容疑者の事務所を出る東京地検特捜部の係官=20日午後、東京都江東区(桐山弘太撮影)

 IR汚職事件に絡む証人買収事件で逮捕された衆院議員、秋元司容疑者に対する贈賄罪に問われた中国企業「500ドットコム」元顧問の紺野昌彦、仲里勝憲両被告らの初公判が26日、東京地裁で開かれる。同公判をめぐっては、秋元容疑者や支援者らが両被告に報酬を見返りに偽証を依頼するなどしたとされており、両被告らの発言が注目される。

 収賄側の秋元容疑者は起訴内容を全面否認しているのに対し、紺野、仲里両被告は捜査段階から認める供述をしており、公判で大きな争いはない見通し。紺野被告らの公判が近づき、焦った秋元容疑者が、支援者を通じた買収行為に走った可能性もある。

 起訴状によると、紺野、仲里両被告らは、秋元容疑者がIR担当の内閣府副大臣を務めるなどしていた平成29年9月上旬~30年2月中旬、IR事業で便宜を受けようと、議員会館で現金300万円を手渡したり、中国や北海道への旅費を支出したりするなど、総額760万円相当の賄賂を渡したとしている。

 このうち現金300万円について、秋元容疑者は「受け取っていないし、(受領したとされる日に)両被告には会ってすらいない」と主張しており、両被告がどのような発言をするかに注目が集まっている。

 紺野被告は「500」社日本法人元役員の鄭希ことジェン・シー被告(38)と共謀し、無届けで海外から現金1500万円を持ち込んだとして、外為法違反罪でも起訴された。

 また、26日には、贈賄罪で在宅起訴された札幌市の観光会社「加森観光」前会長、加森公人被告(77)の初公判も開かれる。加森被告は、「500」社側と共謀し、秋元容疑者の北海道留寿都(るすつ)村への家族旅行代金約76万円を供与したとされる。

 秋元容疑者や、刑法の「身分なき共犯」を適用され収賄罪で在宅起訴された元政策秘書の豊嶋晃弘被告(41)、鄭被告の公判は分離され、期日は指定されていない。

 秋元容疑者の公判の見通しは立っていないが、ある検察幹部は「証人買収事件が発覚して弁護人も代わり、さらに1年は延びてしまうのではないか」と話している。