声のだせない119番通報に「携帯電話たたいて」 堺市消防局に「消防大賞」

呼吸困難だった米田靖次さんの命を救い「大阪の消防大賞」を受賞した堺市消防局の岸本剛消防司令、西村拓也消防司令補、川元伸彦消防司令(左から)=24日、堺市消防局
呼吸困難だった米田靖次さんの命を救い「大阪の消防大賞」を受賞した堺市消防局の岸本剛消防司令、西村拓也消防司令補、川元伸彦消防司令(左から)=24日、堺市消防局

 呼吸困難で声がでない患者の通報に対して、携帯電話の画面を「トン、トン」とたたいて応答するように指示して自宅を割り出し、無事、救出したとして第35回「大阪の消防大賞」(産経新聞社提唱、エア・ウォーター防災協賛)は24日、堺市消防局の3人に賞状と記念品を贈った。助けられた堺市南区の米田靖次さん(56)もこの日、同消防局に駆けつけ、「丁寧な指示のおかげで頑張れた」と、感謝を伝えた。

 重度の呼吸困難に陥り、声が出ない状態の米田さんが119番通報したのは昨年10月。受信した堺市消防局の当直だった川元伸彦消防司令(41)と西村拓也消防司令補(34)、岸本剛消防司令(36)の3人は、機転を利かせて「質問の答えが合っていれば電話をたたいて」と呼びかけた。自宅のある建物の位置をGPS(衛星利用測位システム)を使って割り出した上で、質問を繰り返すことで住む階や部屋を絞り込み、救急搬送につなげた。岸本消防司令は「訓練を生かし、無事救命できてよかった」と話した。

 府内の優れた消防職員、消防団員をたたえる今年の「大阪の消防大賞」は、堺市消防局をはじめ、泉州南消防組合・大阪市消防局航空隊▽枚方寝屋川消防組合▽大阪市消防局西成大隊▽豊能町消防団▽堺市美原消防団▽泉佐野市消防団市役所分団の7団体が受賞した。表彰式は新型コロナウイルス感染拡大のため中止し、賞状と記念品を受賞団体に個別に贈呈した。