「コロナ禍でも連携」 日ラオス外相会談

茂木敏充外相(佐藤徳昭撮影)
茂木敏充外相(佐藤徳昭撮影)

 茂木敏充外相は23日、訪問先のラオスの首都ビエンチャンでサルムサイ外相と会談し、新型コロナウイルス感染症の拡大が続く中でも、両国関係の発展へ緊密に連携する考えで一致した。感染拡大防止のため実施している出入国制限に関し、9月上旬にも一部緩和する方針を確認した。

 カンボジアからラオス入りした茂木氏は、24日にミャンマーを訪れる予定。メコン川流域に位置する3カ国を相次ぎ訪問することで、周辺地域での日本の存在感を高める狙いがある。東南アジア諸国への影響力を一段と強める中国をにらみ、どこまで巻き返しを図れるかが課題になる。

 出入国制限の一部緩和は、駐在員ら長期滞在者が対象になる。入国後14日間の自宅などでの待機が条件。茂木氏は、ラオスからの国費留学生の早期入国を認める方針を伝えた。両外相は日本の対ラオス経済協力に関する文書に署名した。

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