経営破綻のレナウン清算へ、ダーバンなど売却決定

レナウンの本社が入るビル=東京都江東区
レナウンの本社が入るビル=東京都江東区

 民事再生手続き中のアパレル大手レナウンは21日、紳士服「ダーバン」などの主要ブランドを小泉(大阪市)のグループ企業に売却すると発表した。売却額は明らかにしていない。「アーノルドパーマータイムレス」など他のブランドは終了させる方針で、レナウンは清算される見通しとなった。

 売却対象はダーバンのほか、トレンチコートで有名な「アクアスキュータム」や「シンプルライフ」など計5ブランド。譲渡日は9月30日を予定している。

 5月に経営破綻した後の同社は、管理部門を中心に300人近くの社員が退職し、社員数は8月末で250人まで減る見通し。小泉グループにどれだけ移るかなどの詳細については「これから詰める」という。

 一方、法的整理の対象となっていないレナウン子会社は事業を継続する。今後は管財人の下で再生計画を策定し、来年2月17日までに東京地裁へ提出する方針だ。

 レナウンは明治35年創業の名門。平成22年に中国繊維大手、山東如意科技集団が筆頭株主となり、2年後には子会社となった。主要販路である百貨店販売の不振に、新型コロナウイルスによる打撃などが加わり、5月中旬に経営破綻した。

 その後は管財人の下でスポンサーを探したものの、目指していたグループ一括の売却は難航。このためブランドや子会社ごとに売却交渉を行い、20日には機能性肌着を手掛ける子会社レナウンインクス(東京・江東)をストッキング大手のアツギに譲渡すると発表していた。