巨人が20日、阪神を下した。
相手のバットが面白いように空を切った。巨人先発の戸郷は、阪神打線を七回途中まで無失点に抑え、自己最多の11三振を奪った。菅野(8勝)に次ぐリーグ2位の6勝目。「粘って何とか無失点に抑えようという気持ちだった。成果が出てよかった」と笑った。
自身初の中5日での登板でも球に力があった。一回に先頭の近本を空振り三振に仕留めたのを皮切りに、毎回奪三振。「高校の時から三振にこだわって野球をしてきた」と胸を張った。
「投球の軸になる真っすぐで三振を取りたいのもある」と11個のうち7個を直球で奪い、宮本投手チーフコーチも「今季の中で一番よく見えた」と絶賛した。
投手陣は、同一カード3連戦で阪神に1点も与えない完璧な内容を披露。両リーグ最速で30勝に到達した。(小川寛太)