鬼ごっこで骨折も…コロナ休校、増える子供のけが

 相沢教授がさらに懸念するのが、夏の部活動の試合だ。通常、中高生の部活では基本トレーニングなど3~4カ月の準備期間を経て試合に臨むが、6月の休校明けからわずかな準備期間で大会が行われている。

 「蒸し暑く、熱中症の危険も高い時期に、十分な準備期間もなく炎天下で試合をするのは危険。指導者は子供たちの安全を第一に考えるべきだ」。相沢教授はそう警鐘を鳴らす。

子供も「ロコモ」

 整形外科医らでつくるNPO法人「全国ストップ・ザ・ロコモ協議会」によると、もともとコロナ前から子供たちが体を使う機会は減少。加齢とともに骨や関節などが衰えて動きにくくなる「ロコモティブシンドローム」(運動器症候群)のような状態に子供がなる「子どもロコモ」が増えていたという。

 これにコロナが追い打ちをかけた。同協議会の副理事長で林整形外科(さいたま市)の林承弘(しょうひろ)院長が7月、子供たちが外出自粛でどんな影響を受けたかを調査したところ、来院した小中高生約30人のうち、5割が「体力が落ちた」、4割が「体重が増加した」と答えた。「姿勢が悪くなった」「疲れやすくなった」とした子供も3割おり、「子どもロコモ」が増えた恐れがあるという。

 林院長は「休校中、寝そべってスマートフォンを見るなどして過ごし、姿勢が悪くなったのではないか」と指摘。同協議会では「子どもロコモ」のチェックポイントを公開しており、一つでもできないものがあれば「子どもロコモ」の可能性があるという。

 改善策として、林院長は「生活の中でよい姿勢を身につけることが大切だ」と訴える。よい姿勢の目安は、顎を引いて壁に背を向けて立ち、かかと、尻、背中、頭がすべて壁につく形だ。「姿勢が悪いと肩甲骨が動きにくくなり、やる気などのメンタル面にも影響することがある。早めに大人が介入して対処してほしい」としている。

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