ベトナムの首都ハノイの裁判所は14日、ベトナム人を欧州に送り出し不法就労させるグループに関わったとして、60代の日本人の男に禁錮1年3月の判決を言い渡した。ベトナムメディアが15日伝えた。
報道によると、男は中国人やベトナム人が加わった不法就労あっせんグループに参画。昨年10月、ドイツやフランスに旅行者として渡航してそのまま就労しようとしたベトナム人4人の送り出しに関わったとされる。男がどんな経緯でグループに加わったかは伝えられていない。共犯の中国人も実刑判決を受けた。
ベトナムは経済発展が続くものの貧富の格差が大きく、技能実習生としての日本渡航など海外への出稼ぎを望む人も多い。欧州渡航を巡っては昨年10月、英国で大型トラックのコンテナから不法就労目的とみられるベトナム人39人の遺体が見つかる事件が起き、関係当局が取り締まりを強化していた。(共同)