茨城・関東鉄道竜ケ崎線が開業120周年 「地域の足」に支援の輪

茨城・関東鉄道竜ケ崎線が開業120周年 「地域の足」に支援の輪
茨城・関東鉄道竜ケ崎線が開業120周年 「地域の足」に支援の輪
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 茨城県龍ケ崎市を走る関東鉄道竜ケ崎線は14日、開業120年を迎え、ヘッドマークを付けた記念列車の出発式が行われた。JR常磐線と市中心市街地を結ぶ列車として親しまれてきたが、新型コロナウイルスの感染拡大で乗客が減り、経営的には厳しい状況が続く。同市が支援しているほか、沿線の高校生らがイベントを行うなど関係者による地域の足「竜鉄」支援の輪が広がっている。

(篠崎理)

 竜ケ崎線は明治33(1900)年8月14日に開業した龍崎鉄道が起源。かつては5駅あったが、現在は竜ケ崎駅と佐貫駅間の3駅4・5キロで営業している。

 竜ケ崎駅で行われたセレモニーではヘッドマークを付けた列車が駅長の合図で佐貫駅へと出発し、関係者や訪れた鉄道ファンらが見送った。同社の愛好家らでつくる「関鉄レールファンCLUB」(十文字義之会長)から花束や大漁旗が贈られたほか、記念乗車券も販売された。

 華々しく開業120周年を迎えた竜ケ崎線だが、少子高齢化などに伴って輸送人員は平成29年度が約95万1千人、30年度が約83万7千人、令和元年度が約80万9千人と減少傾向にある。

 ここに新型コロナの蔓延(まんえん)が追い打ちをかけた。学校が休校になったことやテレワークの影響などで輸送人員はさらに減少。4月は約2万9千人、5月は3万5千人と、いずれも前年同月比で5割以上減っている。

 こうした状況から龍ケ崎市は運行の維持や感染症予防などに約5千万円の支出を決めたほか、竜ケ崎駅のトイレを改修した。

 沿線の高校生も竜鉄支援に乗り出した。新たに整備された竜ケ崎駅の展示スぺースで「竜鉄の歴史を探る企画展」が開かれ、12月末まで県立竜ケ崎二高が、その後の来年3月までを県立竜ケ崎一高が担当し、市民の交流の場を目指している。

 龍ケ崎市の中山一生市長は「竜鉄は市民にとって大事な足。たくさんの客でにぎわう日常の姿が、次の120年の大還暦に続いていくことを心から願っている」と述べた。

 関東鉄道の宮島宏幸常務は、「さまざまな支援の取り組みはありがたく、今後も継続してほしい。何より一人でも多くの人に利用してもらい、地元との連携を深めていきたい」と期待感を示した。