民主党の副大統領候補に黒人女性 カマラ・ハリス上院議員

 【ワシントン=平田雄介】11月3日投開票の米大統領選で民主党の候補指名が確実なバイデン前副大統領(77)は11日、選挙戦をともに戦う副大統領候補に黒人女性のカマラ・ハリス上院議員(55)を選んだ。バイデン氏がツイッターで発表した。

 ハリス氏は17日に始まる民主党全国大会で正式指名を受け、19日に指名受諾演説を行う。女性が主要政党の副大統領候補に指名されるのは米国史上3人目。黒人女性としては初めて。共和党はトランプ大統領(74)とペンス副大統領(61)の候補指名が確定しており、対決の構図が固まった。

 バイデン氏はツイッターに「ハリス氏を副大統領候補として発表できることを光栄に思う」と投稿した。

 これを受けてハリス氏はツイッターで「指名されて光栄だ。バイデン氏当選のためにすべきことをする」と決意を語った。発表前、ハリス氏は「黒人や有色人種の女性は長い間、公選の職業に就く機会を十分に得られなかった。この状況を11月に変えよう」とツイッターで呼びかけていた。

 同氏は西部カリフォルニア州選出で現在1期目。昨年1月に今回の大統領選への立候補を表明し、トランプ大統領への激しい批判を展開した。バイデン氏らと民主党の指名候補を争い、同12月に撤退した。

 バイデン氏は今年3月、副大統領候補に女性を選ぶと表明していた。また、5月の白人警官による黒人男性暴行死事件以降の差別解消運動の拡大を受け、民主党内で黒人女性を副大統領候補に擁立する機運が高まっていた。

 過去の女性副大統領候補は2008年大統領選のサラ・ペイリン氏(共和党)と1984年大統領選のジェラルディン・フェラーロ氏(民主党)の2人。バイデン氏が当選すれば、ハリス氏が米国史上初の女性副大統領となる。

 カマラ・ハリス氏の略歴 元検事。黒人女性として初めて、西部カリフォルニア州の司法長官を務めた。2017年から同州選出の上院議員(民主党)。父はジャマイカ系、母はインド系の移民2世。1964年10月20日、同州オークランド生まれ。歴史的黒人大学として知られる全米屈指の名門ハワード大学を卒業、カリフォルニア大学法科大学院修了(法務博士)。