初先発三笘の先制点で勢い 川崎が連勝を8に更新

前半、ゴールを決め笑顔をみせる川崎フロンターレ・三笘薫(右)=等々力陸上競技場(桐原正道撮影)
前半、ゴールを決め笑顔をみせる川崎フロンターレ・三笘薫(右)=等々力陸上競技場(桐原正道撮影)

 8月8日に8連勝。無敗を誇る川崎の勢いを加速させたのは三笘だった。前半5分、流れるパスワークから左サイドでボールを受けるとためらいなく右足を振り抜いた。「結果が求められているからよかった」。負傷離脱の長谷川に代わり、左FWで初先発した大卒ルーキーは舌を出して照れ臭そうにはにかんだ。

 盤石な戦いだった。暑さが残る前半は大分陣内で無理に相手を追い回さず、パスコースを封じた。前半24分、出し所に困った相手のパスミスを拾ったレアンドロダミアンが冷静に左足で流し込み追加点。後半は反撃に出る相手の後方を突くことで、シュートすら打たせなかった。

 今季、全試合に先発していた家長と山根をメンバーから外しながらの完勝劇。クラブの連勝記録を伸ばした鬼木監督は「3点目がほしかった」と口にした。飽くなき向上心で勝利を重ねている。

   (五十嵐一)

会員限定記事会員サービス詳細