上野樹里ら「来年はたくさんの笑顔のなか…」 手作りの山車を陸前高田に寄贈

「監察医 朝顔」から陸前高田市に贈られた山車(C)フジテレビ
「監察医 朝顔」から陸前高田市に贈られた山車(C)フジテレビ

 上野樹里(34)主演で月9として初めて2クール(秋・冬)連続放送する「監察医 朝顔」(第2シーズン、月曜後9・0)がこのほど、「来年はたくさんの笑顔のなか、七夕祭りが行われますように」という出演者、スタッフの想いを込め、手作りの山車を岩手県陸前高田市に寄贈した。

 ドラマは同名漫画を原作にアレンジした法医学者(上野)と刑事(時任三郎)の異色の父娘を描くヒューマン作品。昨年7月クールに第1シーズンが放送された。

 フジテレビ系連ドラとして初めて東日本大震災を真正面から扱い、全11話の平均視聴率12・6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。全話2ケタ(最高視聴率14・4%=昨年8月19日)を達成し、放送終了後には、続編を望む声などが約1000件寄せられた。33年に及ぶ月9の歴史で初の2クールとなる。

 毎年8月7日に同市で開催されている「うごく七夕まつり」「けんか七夕まつり」は、きらびやかな山車が有名な東北を代表する七夕祭り。しかし、新型コロナウイルス拡大の影響で予定していた七夕祭りは軒並み中止に。そこでまつりの代名詞である山車のミニチュアの模型を手作りした。上部に朝顔の造花をあしらい、周囲に千羽を超す折り鶴を下げたオリジナルの山車である。

 主演の上野と同市は縁が深い。上野が初めて訪れたのは2012年。津波が到達した場所に桜を植える「桜ライン311」という活動に参加した。昨年はスタッフと共に2度目の訪問。7年ぶりに紅しだれ桜と再会し、同市市議会議員で震災当時は町内の消防団員も務めていた福田利喜さんや遺族会の人たちに会い、体験談を聞きながら津波が襲ったさまざまな場所や遺体安置所となった小学校の体育館などを訪れた。

 そして、今年3月11日を目前に再びスタッフと訪れ、福田さんが市内を案内してくれた。東日本大震災津波伝承館などへ向かい、多くの住民から9年たった街の本当の状況を教えてもらった上野はこう話す。

 「忘れてはいけないことは、子供たちにもしっかり伝えていきながらこの街にたくさんの人が訪れ、活気のある陸前高田の風景が近い将来見られるように自分も楽しみながら、旅をしながらお手伝いができたらいいなと思う。この街をもっと好きになりたいし、この街でいろんな体験をして楽しい思い出をいっぱい作っていきたい」

 第2シーズンは、1よりも多様な事故や事件を扱う。同時に、上野演じる朝顔が母の生きた証を探すことになり、深く震災と母の死に向き合う姿を通し、被災した土地の今、被災した人の心に具体的に迫っていく。ドラマは年越し放送となり、発生から10年目の21年3月11日という10年目の節目を日本中の人たちと迎える。

 出演は風間俊介、志田未来、中尾明慶、森本慎太郎(SixTONES)、加藤柚凪、戸次重幸、平岩紙、杉本哲太、板尾創路、山口智子ら。

(産経デジタル)

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