多芸多才の徳永ゆうき 目指せ演歌と若者の懸け橋

「演歌と若者の架け橋に」と語る徳永ゆうき=東京都渋谷区(石井健撮影)
「演歌と若者の架け橋に」と語る徳永ゆうき=東京都渋谷区(石井健撮影)

 徳永ゆうき(25)は多芸多才な演歌歌手だ。例えば、NHKの朝ドラ「エール」のオーディションの場面に、受験者の一人として出演。美声に加えて特技の駅員のモノマネとフィンガースナップを披露した。

 何しろ役者として、山田洋次監督の「家族はつらいよ」全3作に出演。人気劇団「劇団☆新感線」の舞台も2度踏み、12月には人気俳優、伊藤健太郎の主演舞台「両国花錦闘士(りょうごくおしゃれりきし)」への出演も決まっている。

 大阪市出身。両親の影響で演歌や昭和歌謡が好きに。学校帰りに親戚のカラオケ喫茶に立ち寄り、一人で「北国の春」「憧れのハワイ航路」などを熱唱する高校生だった。NHKの「のど自慢」のグランドチャンピオンになったのをきっかけに平成25年に歌手デビュー。30年にテレビ番組で米津玄師(けんし)の「Lemon」を歌ったのがSNSで話題になり注目された。

 「番組側からは、こぶしは抜いてとお願いをされていたんですが、完全に抜くことができなかった。でも、そのこぶしが心地よかったなどSNSでいいコメントをたくさんいただきました」

 自分らしく歌うことは、悪いことじゃない。7月に出した新曲「車輪の夢」は、ポップス調のバラードだが、これも自分らしくこぶしを交えて歌っている。

 「演歌と若者の懸け橋になりたい。演歌歌手といえば徳永ゆうき、といわれるようになりたい」

 多芸多才の25歳。だが、軸はあくまで歌。それも演歌だ。(石井健)

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