注目のジャズトランペット奏者・黒田卓也 カラー出した新作

米ニューヨークを拠点に活動するジャズトランペット奏者、黒田卓也=東京都渋谷区(石井健撮影)
米ニューヨークを拠点に活動するジャズトランペット奏者、黒田卓也=東京都渋谷区(石井健撮影)

 米ニューヨークを拠点に活動する黒田卓也(40)は、MISIA(ミーシャ)やJUJU(ジュジュ)といった日本の実力派歌手の編曲なども手がけて注目されるジャズトランペット奏者だ。3年半ぶりの新作アルバム「フライ・ムーン・ダイ・スーン」を5日に出す。

 兵庫県芦屋市の出身。12歳からトランペットを吹き、ニューヨークにある大学のジャズ科に進み、現地に残った。

 「仕事はなくて挫折しそうになったけど、音楽仲間らが僕のアパートに集まって『今月、なんぼ稼いだ?』などと雑談に興じるうちに、『なんとかなるでしょう』という気持ちになり、乗り切れた」

 米歌手、ホセ・ジェイムズの作品に演奏と編曲で参加して注目。2014年、そのジェイムズが監修したアルバムでメジャーデビュー。新作は、そこから数えて3作目だ。

 「次のステップに向けて、自分なりのカラーやスタイルに挑戦した」

 その音楽を聴いたニューヨークの仲間たちは「古くて新しい、レトロフューチャーだね」と表現したという。

 「これはジャズじゃないという人も含めて、幅広い人に聴いてほしい」

 コロナ禍で3月に日本へ。ニューヨークに住んで以来、こんなに長く日本にいるのは初めてだという。

 「ニューヨークは、永遠に青春時代のままでいられる街」

 戻りたい。だが、それでいいのか。日本で、いろいろと考えるようになった。音楽も自分自身も、新しい一歩を踏み出すときなのかもしれない。(石井健)

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