教えてK-da先生

香港国安法 公約の「一国二制度」崩壊の危機

中国政府への抵抗運動が続いた香港で6月30日、国家安全維持法(国安法)が施行されました。

中国の前身である清の領土だった香港はアヘン戦争(1840~42年)の結果、英国に割譲され、1898年から99年間の期限で租借(借りること)となりました。1997年に中国に返還されましたが、その時、社会主義の中国は、英国との間で、50年間香港の民主主義を守ると約束しました。これを「一国二制度」といいます。

国安法は、中国の分裂、政府の転覆、テロ活動、外国勢力と手を結び国の安全を危険にすることを犯罪とするものです。しかし、政府への反対意見を発表したり、反対する政党から立候補したりするだけで逮捕されるのですから、これはもう民主主義ではありません。

2014年、香港の自治を指導する行政長官の選挙から民主派候補者を事実上排除する制度を中国が一方的に決めました。香港の人たちは反対して大規模なデモを繰り返しました。警察の催涙スプレーから身を守るため、学生らが使った傘が象徴となって雨傘運動と呼ばれました。

昨年は、中国本土へ犯罪容疑者の引き渡しを認める「逃亡犯条例」の改正案に反対した抗議活動が続き、行政長官は改正案を撤回しました。

国安法が施行されてから、こうした反対運動の参加者が逮捕されたり、逮捕を恐れて外国へ脱出したりしています。香港の人たちは、「一国二制度」は崩壊したと危機を感じています。

日本や英国など27カ国が国安法に懸念を表明しましたが、中国は「香港は中国の中の問題だ。外国は口を出すな」として内政干渉だと反論しています。

香港の自治を守るには、世界が注目していく必要があります。

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