厚生労働省は28日、埼玉県蕨市の専門商社「こころ」が販売する製品「CBDオイル」から大麻成分テトラヒドロカンナビノール(THC)を検出したと発表した。当該製品の情報を同省ホームページで公表、購入者に地方厚生局麻薬取締部や保健所への提出を呼び掛けている。これまでに健康被害の事例はない。
CBDオイルは大麻草のうち規制されていない部分で作られる。ストレス緩和効果があるなどとして売られることが多い。
厚労省によると、同社から1月に「製品にTHCが含まれる可能性があり、回収した」との連絡があった。8製品の提出を受けて成分分析した結果、5製品から微量のTHCを検出したという。
同社の北條浩司社長は取材に「外部から大麻成分が含まれている可能性が指摘されて判明した」と説明。「原材料を輸入している海外のメーカーや第三者機関の検査でも問題はなく、原因は不明だ」としている。