英が対中強硬策でファイブアイズ中核として存在感 EU離脱で独立した外交戦略推進

 英政府は離脱前はEUや国連とともに国際的な制裁を行ってきたが、今月6日に他国での人権侵害事件の加害者への制裁を独自に判断する方針を表明。ラーブ外相は19日、中国・新疆(しんきょう)ウイグル自治区での人権侵害をめぐり、関係者への制裁もあり得ると述べた。保守党の元議員は「EUから抜け出してグローバル・ブリテンを掲げる英国は、米国との連携強化や中国への制裁措置を自由自在に行えるようになり、ファイブアイズでの存在感が強まった」と分析する。

 一方、EUは対中政策で米英との連携が遅れている。華為について、EUは5G通信網への採用の判断を加盟国に委ね、ドイツなどは完全排除を決断していない。米国は英国を「中国に対抗する欧州の理想的なモデル」(欧州政治の専門家)と捉える。元保守党議員で国際政治を研究するキース・ベスト氏は「英国が米国の対中強硬路線に加わることで、西側諸国と中国との新冷戦が加速する可能性がある」とみている。