過去最多の大阪府、中高年への感染拡大を警戒

 大阪府内で22日の新型コロナウイルスの新規感染者数が121人に上り、これまで最多だった4月9日の92人を上回った。年代別では依然として20代などの若年層が中心だが、40代や50代といった重症化リスクが比較的高い年代も増えている。府は重症患者の病床を含む医療態勢への影響を注視する方針だ。

 「92人を超えることは予想していた。まだ増える可能性がある」。吉村洋文知事は22日の記者会見で、同様の感染傾向を示す東京で新規感染者数が高止まりしている状況を踏まえ、こう危機感を示した。

 府は感染者の早期把握のため今春以降、検査態勢を拡充。感染の疑いがある人に対する検査数は、92人の新規感染者を確認した4月上旬で1日最大約400件だったが、今月21日には1500件を超えた。

 22日の検査数も約1500件だったが、新規感染者数は前日の72人から急増。会見でこの理由を問われた吉村氏は「1日で全体の傾向はつかめない。7日単位で増加傾向と速度をみるのが重要だ」と語った。

 自粛要請の基準「大阪モデル」の指標となっている新規感染者数の7日間合計値をみると、22日は536人で、15日(211人)の2・5倍だ。

 新規感染者数の7日間合計値の年代別割合は、30代以下が今月8日の88%から22日には73%まで減少。一方、40代以上は8日の12%から、22日に27%まで増えた。

 現時点では軽症や無症状が多いが、高齢者や中年でも基礎疾患がある人は重症化や死亡のリスクが高く、予断を許さない。

 吉村氏は「高齢者や基礎疾患がある人にじわじわ広がっている。いかにリスクを抑えていくかが重要だ」と強調し、23~26日の4連休に感染症対策を徹底するよう呼びかけた。

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