電動スクーターでプチ旅を 「気軽に周遊楽しんで」 城崎温泉の大林さん企画

おしゃれな電動スクーターの“プチ旅”を企画した大林大悟さん=豊岡市城崎町
おしゃれな電動スクーターの“プチ旅”を企画した大林大悟さん=豊岡市城崎町

 豊岡市城崎町の城崎温泉で、但馬地域では初という電動スクーターによるプチ旅のサービスが始まった。おしゃれな乗り物を使って、温泉客に周辺を自由に散策してもらう短時間の旅を提供する。18日から導入され、利用者からは「楽しかった」と上々の反応だった。

 企画したのは香美町出身で、同市内で昨年12月に旅行会社「たびぞう」を起業した大林大悟さん(40)。起業前は、県内の旅行会社で約1400件の旅行プランを手がけた。

 今回のプチ旅では、同温泉の宿泊施設「小宿縁」を拠点に、オリジナルのマップから目的地を選び、国内メーカーの最新電動スクーター(約20万円)に乗って自由にめぐってもらう。

 スクーターは最高時速30キロで、フル充電で30キロの走行が可能。原付きバイクとは違い、ほぼ無音で、のんびりと風景を楽しみながら移動できる。

 コースは、城崎周辺(所要時間約30分)や日和山海岸-津居山港など4つあり、さっそく若いカップルらがスクーターでプチ旅を満喫していた。

 大林さんは2年前から小宿縁と共同で、外国人観光客を主なターゲットにガイド付きのサイクリングツアーを運営していた。しかし、コロナ禍で外国人客が激減したため、今の状況に適合した新たなプランを検討。3密にならず、列車の待ち時間やチェックインまでの時間を活用できる電動スクーターによる周遊を発案した。

 今回の事業は、同市の観光誘客促進緊急対策事業にも採択。大林さんは「道幅が狭く、駐車場が不足している城崎温泉の道路事情には、車や徒歩よりも電動スクーターが合う」と話す。

 サービスは午前9時~午後4時半。水曜日は休み。利用には原付か普通免許が必要。料金は30分2千円から。

 問い合わせはたびぞう(0796・29・1500)。

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