【深層リポート】今年は「眺める富士山」に 登山道と山小屋が全面閉鎖  (2/2ページ) - 産経ニュース

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深層リポート

今年は「眺める富士山」に 登山道と山小屋が全面閉鎖  

麓での観光注力

 ただ、登山だけが富士山の楽しみ方ではない。天候に恵まれれば、静岡県富士山世界遺産センター(同県富士宮市)や日本平夢テラス、三保松原(ともに静岡市)などからは雪のない夏仕様の富士山を眺められる。上空から堪能できる遊覧飛行も実施されている。

 担当者は「世界文化遺産である富士山の構成遺産は下界にもある。麓での観光に力を入れ、地元の観光スポットを回ってもらえるようにしたい」と力を込める。

富士山登山】 登山道は、静岡県側の富士宮口▽御殿場口▽須走口と山梨県側の吉田口の計4ルート。例年山梨側は7月1日、静岡側は同10日に山開きが行われ、閉山する9月10日までが夏山シーズンとなる。期間中、山小屋が開き、両県警の臨時派出所が設けられるなど、遭難を防ぐ態勢が取られる。環境省の調べでは、昨シーズンは2カ月間で計約23万6千人が富士山に入り、多い日には8千人以上が頂上を目指した。

記者の独り言】 先が見えないコロナ禍にあっても、いつもと変わらぬ秀麗な姿を見せてくれる富士山のありがたさをかみしめ、今夏ばかりは思いを込めて地上から霊峰を眺めることにしよう。日本一の山頂で感動的なご来光を拝めないのは残念ではあるけれど、くれぐれも無理に入山して山や関係者に負担をかけないよう、富士山の恵みを受ける静岡県民の一人として声を大にしたい。来夏には、いつものように登山道が多くの人であふれる日常が戻ってくることを願いながら。(田中万紀)