共産党の志位和夫委員長は15日夜、東京都渋谷区の党本部で党創立98周年記念講演会を行った。志位氏は「コロナ危機の体験を踏まえ、新自由主義からの転換を市民と野党の共闘の旗印に掲げ、野党連合政権への道を開こう」と訴え、野党共闘の進展に期待感を示した。
志位氏は新型コロナウイルスの感染拡大で新自由主義や資本主義の問題が浮き彫りになったとして、社会主義や共産主義の重要性を重ねて強調した。また、米国の白人警官による黒人暴行死事件を機に人種差別や植民地支配への批判が強まっていることに触れ「日本政府も過去と向き合うことが求められている。朝鮮半島に対する植民地支配を反省することを強く言いたい」と述べた。
共産党は大正11年7月15日に創立した。今年の記念講演は、新型コロナウイルスの感染防止のため例年より規模を縮小して行われ、インターネットでも中継された。