マリオ、ドンキーコング…海賊版レトロゲーム、通販サイトは野放し状態

 中村教授は「取引の場となる通販などのサイトの責任は重い」と指摘する。捜査関係者によると、府警が書類送検する方針の男は会社員として働きながらネットを通じ簡単に海賊版のゲーム機を入手していたとみられ、「小遣い稼ぎのため副業として転売していた」と供述しているという。

 警察庁によると、昨年全国で検挙された著作権侵害事件は141件で、うち87%がネットを利用した事件だった。明らかに海賊版と分かるような商品が並ぶサイトもある。「野放しにするのは著作権を軽視しており許されない。管理するのはサイト側の責任だ」と中村教授。「日本が生み出してきたゲームは世界中で思い出が共有される宝。正しい形で提供されてこそ、消費者もノスタルジーに浸れる」と話している。

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