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ワーケーション「観光」からの進化が普及のカギ

加藤遼事業統括部長は「社員のキャリア感が変化するだけでなく、プログラムの成果が地方でのビジネスにつながることもある」と強調する。

単なる観光の一形態から、企業もメリットを享受できる新たなスタイルへの進化がワーケーション普及のカギといえそうだ。

新型コロナウイルス禍での国内観光振興や働き方改革の観点から、政府はワーケーションを積極的に後押しする姿勢だ。

環境省は今年4月に成立した令和2年度第1次補正予算に、国立・国定公園や温泉地でのワーケーションの推進費6億円を計上。全額国費負担で、ツアーの企画・実施やPRの費用への支援、キャンプ場や旅館などでのネット環境・施設整備への補助を行う。

環境省によると、5月19日~6月10日に事業者を公募したところ、想定の約3倍の応募があった。22日から始まる観光割引「Go To キャンペーン」も見据え、担当者は「7月の中下旬には採用・不採用の結果を通知したい」としている。

(経済本部 桑原雄尚、岡田美月)

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