会津鉄道・芦ノ牧温泉駅のネコ駅長「らぶ」 コロナ禍でも人気不動

海外でも人気

 守る会ではSNSなどで積極的に情報を発信しており、ネコ駅長は海外でも知名度が高い。さくらの名前の公募の際には2千件以上寄せられ、スペインやイギリスからも応募があった。

 駅そのものが会津観光に欠かせないスポットで、新型コロナウイルスの感染拡大前は平日で300~400人、休日は1千人を超える観光客が訪れていた。守る会の広報担当、小林洋介さん(35)は「自粛期間に訪れる人がいなかったことから、首都圏から来る人が多いことを実感した」と振り返る。

 小林さんが驚いたのは、移動自粛全面解除後の観光客の動き。「正確には分からないが6月下旬だけで例年の6月の1・5倍くらいは来た感じ」(小林さん)という急激な回復ぶりだった。ただ、多いのはマイカーの観光客で、小林さんは「鉄道の利用客はまだ戻っていない」とみている。

 初代ネコ駅長のばすは28年4月に推定18歳で息を引き取ったが、今でも月命日にはファンから駅に花が届くという。会津鉄道の渡部浩二営業課長(53)は「人間でもなかなか、ここまでしてもらえない。『猫の手も借りたい』ではなく、ネコにすがってる感じ」と笑う。

勤務は週5日

 ネコ駅長の「勤務日」は基本的に金~火曜日の週5日で、時間は午前9~午後4時。見習いのさくらも週末には顔を出すことが多く、運が良ければ2ショットを見ることもできる。らぶは観光客が大勢訪れても落ち着いている。性格はツンデレで、それも人気のひとつ。駅長の帽子をかぶり、ホームのベンチから列車を物静かに見守る姿は堂々としている。

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