公立高入試、出題範囲3割縮小 埼玉県、休校長期化で - 産経ニュース

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公立高入試、出題範囲3割縮小 埼玉県、休校長期化で

 埼玉県教育委員会は10日、来春の公立高入試の出題範囲について、中学3年で学習する内容の約3割を出題範囲から外すと発表した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う休校長期化の影響で、多くの中学校で授業に遅れが生じていることから、全ての学習内容を出題範囲とするのは適切でないと判断した。埼玉県の公立高入試で出題範囲が縮小されるのは初めて。

 出題範囲から外れるのは主に中学3年の後半に学ぶ内容で、国語の慣用句、四字熟語や、数学の「三平方の定理」「円周角と中心角」、英語の関係代名詞の一部などが対象となる。ただ、県教委は、これらの項目に関しても全ての学校で卒業までに学習を終えると説明している。

 入試の際に加点の材料とする調査書(内申書)の取り扱いについても配慮し、感染拡大の影響で部活動の大会が中止になるなどした生徒に対しては、中学1、2年のときの大会の成績を重点的に評価するよう高校側に求める。

 県教委高校教育指導課の担当者は「それぞれの中学は工夫をして授業時間を確保すると思うが、学習内容の定着には時間がかかる。安心して3年生が受験に臨めるよう、範囲を縮小することが適切だと考えた」と話している。

 一方、私立高入試での出題範囲縮小の可否は学校の設置者の判断に委ねられる。県教委は参考情報として、公立高入試の出題範囲の変更点を県内の私立高に伝える。

 高校入試をめぐっては、文部科学省が5月、休校によって受験生に不利益が生じないよう、出題範囲や出題方法を工夫するなどの配慮を求める通知を都道府県教委に出していた。

(竹之内秀介)